県外視察報告(広島県立西条農業高等学校)
<学校について>
明治 43(1910)年開校、令和7年で創立 115 年を迎えた学校である。
平成 24 年度より文部科学省より SSH に指定され、今年度は第Ⅲ期の 4 年目にあたる。探究活動における実施活動についてはほぼ完成しており、その成果を外部へといかに発信したり・普及させたりするかという点に注力いているとのことであった。
1学年は7つの学科で構成され、各学科定員 40名の計280名である。広島大学に隣接しており、大学の研究機関を身近に感じられる環境にある。
就職・進学の割合は就職が26%、進学74%となっている。
<進学指導について>
生徒の傾向として、1年次から明確に進学希望の生徒は少ない。一方でなんとなく進学という生徒は一定数いるのだが、このような生徒に対して、進学には4年制の大学、専門学校等数多くの選択肢があることをまずは理解してもらう。その上で、課題研究を進めていく中でさらに深く研究したいという気持ちが芽生え、進学の意志を固める生徒が多いとのことであった。実際の指導の方向性については、学年により差異があるとのことだが、当日対応いただいた2学年主任の話では、高めの目標設定をさせた上で、日々の学習活動に向かわせることを意識しているとのことであった。
また、進学希望の生徒に対しては、3年次にチューター制度(教員による個別指導)で対応しているとのことであった。一般受験はほぼ0であり、課題研究の成果を中心に総合型選抜や専門学科推薦を利用しての合格を目指しているとのことであった。
<課題研究について>
SSH により課題研究に特化したカリキュラムとなるため、全てが本校でできるわけではないが、1年次からの研究に対するステップアップの部分は参考になる部分が多い。
・1年次では、アグリサイエンス(理科と農業科の教員により探究活動の基本の習得に特化した授業の実施)の授業で PDCA のサイクルを設定したテーマの下で実施
・2年次では、データサイエンス(数学科と農業科の教員によりデータ処理に特化した授業の実施)、グローバルサイエンス(英語科と農業科の教員により英語でのプレゼンテーションに特化した授業の実施)を行い、研究の過程に必要となる要素を課題研究以外の時間で学んでいく
まとめ
本校でも活発に行われている課題研究ではあるが、普通科の教員の関わりという点で大きな差があると感じている。私自身の反省点でもあるが、まずは生徒の研究内容を知ることが大切と感じた。その際に教員間でやりとりするのが、時間的に最も短いのだが、あえて生徒を介すことで生徒が自らの研究内容を話す機会となり、その積み重ねが生徒の能力向上につながるというアドバイスもいただけた。
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